通貨ペアの注目点
- ECB理事会の開催 – 0.25%の利下げが予想されており、今後の利下げペースに関するヒントが注目される
- フランスの予算案審議 – 600億ユーロ規模の収支改善策が盛り込まれており、審議の行方次第でユーロ圏の財政不安につながる可能性
- 英国のインフレ動向 – 8月のコアCPIが前年比6.2%と高水準を維持しており、今後の推移が注目される
- BOE(イングランド銀行)の金融政策 – インフレ抑制のための高金利維持が続く可能性
4時間足分析
トレンド分析
現在ポンド円(GBP/JPY)は、上昇トレンドラインが2本描かれており、9月下旬以降の上昇傾向を示しています。このトレンドは9月19日頃から始まり、現在も維持されていますが、同時に下降トレンドラインも確認され、三角保ち合いが形成されつつあります。
この三角保ち合いは、価格が収束しつつある状況を示しており、エネルギーの蓄積が進んでいると考えられます。これにより、今後ブレイクアウトが発生する可能性が高まっています。上昇トレンドが維持される場合、195.763円付近の直近高値が次のターゲットとなりますが、下降トレンドラインを割ると、193.711円を試す展開も考えられます。
移動平均分析
- 短期移動平均線(5EMA): 194.406円付近。
- 中期移動平均線(25EMA): 194.655円付近。
- 長期移動平均線(75EMA): 193.950円付近。
移動平均線の分析では、現在価格(194.555円)が中期移動平均線の下、短期移動平均線の上に位置しており、方向感が曖昧です。通常、短期が中期を上回る場合は上昇トレンドを示唆しますが、現在はレンジ相場の様相を呈しています。
また、長期移動平均線(193.950円)が重要なサポートラインとして機能しており、このレベルを割り込むかどうかが大きな分岐点となります。
総合分析
現在、ポンド円(GBP/JPY)は三角保ち合いの中で価格が収束しているため、ブレイクアウトの可能性が近づいています。上昇トレンドラインのサポートが引き続き機能する場合、上方へのブレイクを期待できますが、195.363円の前日高値と195.763円の直近高値が強い抵抗帯となっています。
一方で、下降トレンドラインを下回る場合は、193.711円付近の直近安値と長期移動平均線(193.950円)のサポートを注視する必要があります。
価格目途
- 上昇時の目標価格: 195.763円(直近高値)、196.500円(次の抵抗レベル)
- 下落時のサポートレベル: 193.711円(直近安値)、193.000円(心理的サポート)
まとめ
現在のポンド/円(GBP/JPY)は現在、三角保ち合いの中で方向感を探る状況です。上昇トレンドラインを維持しつつ、ブレイクアウトに注目するタイミングに差し掛かっています。短期的には194.650円前後での上昇圧力が試されるものの、下降トレンドラインを割ると一段の下落も視野に入るため、慎重なエントリーポイントの見極めが必要です。
推奨戦略
上昇ブレイク時: 195.363円の前日高値を上回る場合、196.500円を目標にロングポジションが有効。
下降ブレイク時: 193.950円の長期移動平均線を割り込む場合、193.000円をターゲットにショートポジションを検討。
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