通貨ペアの注目点
- 150円を挟んだ水準での推移が予想される
- 米長期金利の動向が手掛かり材料となる
- 日本の7-9月期GDP改定値の発表とその影響
- 11日に発表予定の米11月消費者物価指数への注目
- 日米金利格差縮小の思惑による神経質な値動き
- 日銀の追加利上げ観測と市場の反応
4時間足分析
トレンド分析
現在米ドル/円(USD/JPY)は、直近高値151.232から直近安値148.649にかけて下落基調にあり、下降トレンドラインが明確です。ただし、現在の価格(150.473)は短期的に上昇トレンドライン(サポートライン)付近で反発し、横ばいから若干の反発を見せています。このことから、短期的な上昇圧力が生じている可能性があります。
移動平均分析
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短期移動平均線(5EMA):150.275
現在の価格(150.473)は短期移動平均線を上回り、小幅な買い圧力が存在しています。 -
中期移動平均線(25EMA):150.199
現在の価格が中期移動平均線を上回っており、短期的な上昇トレンドへの移行が示唆されています。 -
長期移動平均線(75EMA):151.178
長期的には下降トレンドの中にあり、価格が長期移動平均線を大きく下回っています。長期の上昇転換にはさらなる価格上昇が必要です。
短期的には買い圧力が確認されますが、長期的な下降トレンドの中での反発とみるのが妥当です。
総合分析
短期的に上昇トレンドラインに沿った反発が見られるものの、大局的には下降トレンドの中にあります。価格は150.0付近でサポートされており、この水準が引き続き下値の支持帯として機能する可能性があります。一方で、上値には150.7や151.2といった重要なレジスタンスレベルが控えており、これらの水準を明確に上抜けない限り、上昇トレンドへの転換を判断するのは時期尚早といえるでしょう。
移動平均線の動きからも、短期的には150.275(5EMA)や150.199(25EMA)を上回っているため、一時的な買い優勢が伺えます。しかし、長期移動平均線(75EMA)の151.178が依然として価格の上に位置しており、全体的な流れは下降基調を維持しています。このことから、短期的な反発は長期トレンドに対抗する「調整」として捉えるのが妥当です。
また、直近の下降トレンドラインが151.2付近に位置し、これが強いレジスタンスとして機能すると考えられます。短期的な買い圧力があったとしても、価格がこの水準を上抜けない限り、長期的な上昇転換には至らないでしょう。したがって、現在の市場状況は短期の反発を利用した取引が有効な一方、長期的な視点では慎重な姿勢が求められる局面といえます。
価格目途
- サポートレベル: 150.0(上昇トレンドライン付近)、149.3(前日安値)
- レジスタンスレベル: 150.7(前日高値)、151.2(直近高値)
まとめ
米ドル/円(USD/JPY)は明確な下降トレンドを形成中です。上昇トレンドライン2のブレイクおよび移動平均線の動きから、さらなる下落が予想されます。投資戦略としては、152.00~152.50の戻り局面での売り戦略が有効と考えられます。一方、150.00近辺での反発の可能性も視野に入れつつ、ストップロスを厳格に設定することが重要です。
リスク管理を徹底し、短期的な値動きに柔軟に対応することを推奨します。
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