ポンド/円（GBP/JPY）チャート分析｜2025年02月06日

通貨ペアの注目点

• 英中銀(BOE)が本日金融政策委員会(MPC)を開催し、25ベーシスポイントの利下げが市場でほぼ織り込まれている
• BOEの利下げ自体は織り込み済みのため、声明や金融政策報告の内容が今後の相場動向に影響を与える可能性がある
• 英国のインフレ鈍化が進んでいるものの、賃金上昇やサービス部門の物価上昇が依然として高水準であることから、今後の利下げペースに注目が集まっている
• 米国の関税政策を巡る不透明感が、ポンド相場に影響を与える可能性がある

4時間足分析

トレンド分析

現在ポンド円（GBP/JPY）は、価格は下降トレンド内で推移しており、短期的な下落圧力が強まっています。
直近の高値193.176円をつけた後、下落基調となり、現在は189.580円まで下落しています。
また、上昇トレンドライン（サポートライン）を一時的に下抜けする動きを見せており、ブレイクが確定するかどうかが注目されます。

移動平均線分析

• 短期移動平均線（5EMA）：190.334円（価格より上）
• 中期移動平均線（25EMA）：191.467円（価格より上）
• 長期移動平均線（75EMA）：192.158円（価格より上）

現在、短期・中期・長期すべての移動平均線が価格より上に位置しており、下降トレンドを示唆しています。
特に短期線が急角度で下向きになっており、短期的な売り圧力が強い状態です。

総合分析

現在、ポンド円（GBP/JPY）は下降トレンドラインに沿った下落基調が続いており、売り優勢の展開となっています。移動平均線の配置を見ても、短期・中期・長期のすべてが価格より上に位置しており、下落の流れが継続していることを示唆しています。

特に、短期移動平均線（5EMA）が急角度で下向きになっていることから、短期的な売り圧力が強く、戻り売りが優勢となる可能性が高いと考えられます。現在、価格は189.500円付近のサポートラインに接近しており、この水準を明確に割り込むかどうかが今後の展開を左右する重要なポイントとなります。

この水準を下抜けた場合、次のターゲットは188.800円付近となり、さらなる下落が見込まれます。一方で、189.500円付近での強い反発が見られた場合、短期的な買い戻しの動きが発生し、一時的に190.800円付近までの上昇が期待されるかもしれません。しかしながら、トレンドが依然として下向きであることを考慮すると、大きく上昇した場合でも戻り売りに警戒する必要があります。

したがって、今後の戦略としては、189.500円の攻防に注目し、この水準を明確に割り込んだ場合は売りを検討し、反発が見られた場合は短期的な買いを狙うのが適切でしょう。中期的には下降トレンドが継続する可能性が高いため、大きな戻りがあった場合でも上値は限定的となる可能性が高く、売り場を探る戦略が有効と考えられます。

価格目途

• サポートレベル: 189.500円（直近安値付近）、188.800円（次のサポート）
• レジスタンスレベル: 190.800円（短期移動平均線付近）、191.500円（中期移動平均線付近）

まとめ

現在のポンド/円（GBP/JPY）は現在、下降トレンドの継続を示唆する形状を見せており、189.500円のサポートを割り込むかどうかがポイントとなります。
この水準を明確に下抜けると、次のターゲットは188.800円付近が視野に入るでしょう。
逆に189.500円で反発する場合、一時的に190.800円付近までの戻りがある可能性がありますが、中期的には戻り売りが優勢と考えられます。

推奨戦略:

• ショート戦略: 189.500円を明確に割れた場合、売りを検討（目標188.800円）。
• ロング戦略: 189.500円で強い反発があれば短期的な買い（目標190.800円）が狙えるが、戻り売りに警戒。

今後の展開として、189.500円の攻防に注目し、動きに応じて柔軟に対応するのが良いでしょう。