米ドル/円（USD/JPY）チャート分析｜2025年02月27日

通貨ペアの注目点

• 米10年債利回りの低下がドル円の下押し圧力となっている
• 市場の注目は2月28日発表予定の米1月個人消費支出物価指数（PCEデフレーター）に集まっている
• トランプ大統領がEUに対する25%の関税に言及し、貿易戦争への警戒感が高まっている
• メキシコとカナダに対する関税発動が4月2日に延期された
• 米新築住宅販売件数が市場予想を下回り、ドル売り圧力となった
• 月末要因（2月28日が月末最終日）も為替市場に影響を与える可能性がある

4時間足分析

トレンド分析

現在米ドル/円（USD/JPY）は、下降トレンドライン（マイナートレンドライン）が確認されており、全体的に下落基調が継続中。

• 直近高値（150.740）からの下降が続いており、安値（148.574）を更新した後の戻しの動きが発生している。
• 直近の動きでは、149.500付近での底固めを試みる動きが見られる。

移動平均分析

• 短期移動平均線（5EMA, 赤）：149.536
• 中期移動平均線（25EMA, 黄）：149.641
• 長期移動平均線（75EMA, 青）：150.817

ポイント

• 短期・中期の移動平均線は150.000以下で推移しており、戻り売りが意識される水準。
• 長期移動平均線（150.817）が下降中であり、戻り局面でもこの水準がレジスタンスとして機能する可能性が高い。
• 短期と中期の移動平均線が密集しつつあり、価格が方向感を模索している。

総合分析

• 下降トレンドラインに沿った下落基調が継続しており、大きな戻りが発生しない限り、売り優勢の流れが続く可能性が高い。
• 現在は149.500付近でサポートを試しているが、149.800～150.000のゾーンで上値が重くなる可能性がある。
• 150.000を明確に突破すれば、一時的な上昇の可能性もあるが、150.800付近で再び売り圧力が強まることが予想される。

価格目途

レジスタンス（上値目途）

1. 150.000（心理的節目）
2. 150.740（直近高値）
3. 150.800～151.000（長期移動平均線と重なるエリア）

サポート（下値目途）

1. 149.500（短期移動平均線付近）
2. 149.000（前日終値付近）
3. 148.500～148.600（直近安値ゾーン）

まとめ

現在の米ドル/円（USD/JPY）は下降トレンドの中で一時的な戻りを試す展開。

ただし、150.000を超えられなければ戻り売りの圧力が強まり、再び安値を試す可能性がある。

戦略

• 戻り売り戦略：150.000～150.800付近での売りエントリーを検討。
• 押し目買い戦略：148.500～149.000付近でサポート確認後の反発狙い。

今後の方向性は、149.500の攻防が鍵となるため、短期的な値動きに注意が必要。