通貨ペアの注目点
- 関税問題への警戒感
- ユーロ円の下値リスクが依然高い状態で、160円以下で終える場合、新たな下落リスクが点灯する可能性
- リセッション懸念や米株の大幅下落が為替市場に影響を与え、リスク回避の円買いが進行
4時間足分析
トレンド分析
現在ユーロ/円(EUR/JPY)は、直近までは上昇トレンドライン(マイナー)に沿って上昇を続けていましたが、現在は下降トレンドライン(マイナー)およびサポートラインを明確に下抜けしています。これはトレンド転換、あるいは一時的な下落局面への突入を示唆していると考えられます。
移動平均分析
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短期(5EMA):160.887(価格の下)
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中期(25EMA):161.510(価格の上)
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長期(75EMA):161.669(価格の上)
現在の価格(160.502)はすべての移動平均線を下回っており、短中長期すべての視点で下落圧力が強まっていることを示唆しています。特に、移動平均線が上から順に並ぶ「デッドクロス」の兆候が出始めており、下落トレンドの強まりに注意が必要です。
総合分析
ユーロ/円(EUR/JPY)は、重要なサポートラインを明確に下抜けたことで、売り圧力が一段と強まり、相場は下落基調を強めています。加えて、価格は短期・中期・長期すべての移動平均線を下回っており、戻り局面では売りが優勢となる地合いが続いています。
また、前日の安値である160.106を一時的に下抜ける場面も見られ、短期的には160円付近が心理的サポートとして意識されていますが、この水準を明確に割り込むようであれば、さらなる下値模索の展開が予想されます。
価格目途
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サポート(下値目標):159.50、159.00、158.20(上昇トレンドライン2付近)
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レジスタンス(戻り目標):160.85(短期EMA)、161.50(中期EMA)、161.66(長期EMA)
特に159.50~158.20付近には、過去の下値支持帯およびトレンドラインが重なるため、反発が起こりやすいエリアです。
まとめ
ユーロ/円(EUR/JPY)は現在、重要なテクニカルサポートを下抜け、下方向へのモメンタムが強まっています。移動平均線もすべて下回っており、戻りは売られやすい状況です。短期的には「戻り売り」戦略が優位と考えられ、上昇しても161円台は重くなる可能性が高いです。159円を割り込む場合は、さらなる下落に警戒が必要です。
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