通貨ペアの注目点
- 米国が中国製品に104%の関税を発動し、ドル円は一時144円台に下落
- 日経平均株価が1400円超の大幅安となり、リスク回避の円買いがドルの上値を抑制
- 財務省・金融庁・日銀の三者会合が午後4時から予定され、為替政策への注目が高まる
4時間足分析
トレンド分析
現在米ドル/円(USD/JPY)は、下降トレンドラインと上昇トレンドラインの間で推移しており、ディセンディング・トライアングル(下降三角持ち合い)のようなパターンを形成しています。全体としては高値・安値を切り下げており、中期的な下降トレンドが継続中と見られます。
移動平均分析
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短期移動平均線(5EMA:赤)は145.347で、現在の価格(144.859)を下回っており、直近の下落圧力が強いことを示唆。
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中期移動平均線(25EMA:黄)は146.538。
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長期移動平均線(75EMA:青)は147.850で、いずれも現在価格より上に位置。
3本の移動平均線はすべて下向きで、デッドクロスが形成されている状態です。トレンドの継続性が高いと見られ、特に短期的には売り優勢の地合いです。
総合分析
現在の相場は
チャート上では、144.579の直近安値をわずかに更新した後、ヒゲで反発する動きが見られ、サポートの存在感が確認されています。
一方で、高値も148円台から切り下がっており、上値の重さが意識されやすい。
現在は下方向へのブレイクを試している状況であり、下抜けが確定すれば大きな下落トレンドへ移行する可能性があります。
価格目途
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サポートライン:144.50〜144.60(直近安値ゾーン・上昇トレンドライン下限)
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レジスタンスライン:145.35(短期EMA)、146.50(中期EMA)、148.10(直近高値ゾーン)
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ブレイクポイント:144.50を明確に割り込んだ場合、次のターゲットは143.50〜143.00ゾーン
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上方向は147.00以上の回復で一旦下落トレンドは打ち消される可能性
まとめ
現在の米ドル/円(USD/JPY)は下方向へのブレイク寸前にあり、短期的な売り圧力が優勢な局面です。144.50付近のサポートを明確に下回れば、大きな下落トレンド入りのリスクが高まるため、ショートポジションが有利に働く可能性があります。一方、サポート反発から145円台を回復する動きが見られれば、短期的な戻り局面に移行する可能性もあるため、引き続きレンジブレイクの方向性に注視が必要です。
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