通貨ペアの注目点
- トランプ米大統領が報復関税を一時停止すると発表したことで急騰し、今週の高値付近まで上昇
- 165円付近に売り注文が集中しており、心理的節目として意識される価格帯となっている
- オーストリア中銀総裁は利下げの可能性を否定
- ユーロ圏の金融政策に対する市場の注目が続いている
4時間足分析
トレンド分析
現在ユーロ/円(EUR/JPY)は、三角保ち合い(収束型のレンジ)の様相を呈しており、上昇・下降のマイナートレンドラインが意識される局面です。価格は直近でこのトレンドラインの中間域に位置しており、方向感が乏しい状態が続いています。
また、直近安値(159.440)を起点とした反発も見られたものの、直近高値(162.382)を超えられずに抑えられています。このことから、ボラティリティは高まっているが、決定的なブレイクには至っていないことが読み取れます。
移動平均分析
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短期(5EMA:161.164):価格は短期線に沿って上下を繰り返しており、方向感のない動き。
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中期(25EMA:160.974):短期線と同様に横ばい傾向が強く、相場の勢いが乏しい。
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長期(75EMA:161.251):現在の終値(161.165)は長期線の下に位置しており、若干の弱含みが見られます。
各EMAは収束しつつあり、方向感のないレンジ相場を示唆しています。
総合分析
ユーロ/円(EUR/JPY)は、トライアングル型保ち合いの中盤で推移しており、各移動平均線がほぼ横ばいで収束していることから、市場参加者の様子見姿勢が色濃く出ています。下値は159.440、上値は162.382と、この範囲をブレイクすることで次の方向感が出てくる可能性があります。
価格目途
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上値レジスタンス:162.198(前日高値)~162.382(直近高値)
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下値サポート:160.000(心理的節目)~159.440(前日・直近安値)
特に159.440のサポート割れは、下方ブレイクのシグナルとなり得る一方、162.382の上抜けは上昇再開の可能性を示唆します。
まとめ
ユーロ/円(EUR/JPY)は現在、明確な方向感を欠く保ち合い局面にあります。テクニカル的にはトライアングル収束の終盤に差し掛かっていることから、いずれ上下いずれかにブレイクする可能性が高まっている状況です。
投資戦略としては、
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レンジ内の逆張りトレード
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ブレイクアウトを狙う順張り戦略(162.40上抜け or 159.40割れ)
が考えられます。方向感が出るまではポジションサイズを抑えた慎重な対応が望ましいでしょう。
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