通貨ペアの注目点
- ロンドン市場では円買いが優勢となり、ドル円やクロス円(ユーロ円・ポンド円など)全体が軟調。欧米株の下落やリスク警戒の動きが背景
- 米10年債利回りが4.50%台まで低下し、米ドル安・円高の流れが強まっている
- 英国とEUの首脳会談を控え、ポンドは対ユーロで上昇の可能性が指摘されているが、対円では上値が重い状況
4時間足分析
トレンド分析
現在ポンド円(GBP/JPY)は、上昇マイナートレンドラインと下降マイナートレンドラインに挟まれる三角保ち合いの最終局面にあります。4月中旬以降は明確な上昇トレンドを維持しており、特に5月上旬には196円台まで上昇しました。
しかし直近では196.378円の高値をつけた後、調整が入り、再び三角形内部に押し戻される形となっています。この価格アクションはフェイクブレイク(だまし)の可能性も示唆します。
移動平均線分析
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5EMA(赤):194.086円
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25EMA(黄):194.360円
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75EMA(青):193.004円
現在、ローソク足は短期・中期EMAの下に位置しており、短期的な下落圧力が強いことを示しています。一方、長期の75EMAは依然として上向きで、中長期的な上昇トレンドは継続中です。
25EMAが5EMAを上から下へクロスしており、これは弱気シグナル(デッドクロス)として注目されます。
総合分析
現在、ポンド円(GBP/JPY)はトレンド転換の兆しが見え始めており、短期的には調整局面入りと捉えるのが妥当です。ただし、193.00円付近の75EMAおよび上昇トレンドラインが強力なサポートゾーンとなるため、ここを明確に割らない限りは中長期的な上昇基調は維持されると考えられます。
価格目途
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レジスタンスライン
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194.50円(短期EMA & 戻り高値)
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196.00円(直近高値付近)
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サポートライン
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193.00円(75EMA & トレンドライン)
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190.30円(直近安値)
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上記の水準は、短期的なトレード戦略における判断基準として機能します。
まとめ
現在のポンド/円(GBP/JPY)は現在、三角保ち合いの上限を試す局面にあり、ブレイクアウトに注目すべきタイミングです。移動平均線の配置やローソク足の構造からも、短期的には買い優勢の兆候が見受けられます。ただし、193.75を突破するまでは過信せず、押し目買い戦略を軸に柔軟な対応が求められます。
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