通貨ペアの注目点
- クロス円全体が弱含みで、ユーロ円など他通貨も下落傾向
- 直近の材料としては、英CPI(消費者物価指数)が予想以上に加速したものの、円買い圧力が強く、ポンド安が進行
- 地政学リスクや日本の貿易収支悪化も円買い要因となっている
4時間足分析
トレンド分析
現在ポンド円(GBP/JPY)は、上昇トレンドライン(マイナートレンド)を一時的に下抜けしており、調整局面に移行している可能性が示唆されています。直近の高値196.411からの下落は明確で、前回の安値190.313が意識される展開です。
また、チャート上部には下降トレンドラインも確認でき、上値を抑える構造が強まっています。価格は現在、複数のトレンドラインが交差する重要な局面に位置しています。
移動平均線分析
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短期(5EMA: 赤):192.566(ローソク足直近で下抜け)
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中期(25EMA: 黄):193.117(下向き)
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長期(75EMA: 青):193.094(横ばい〜やや下向き)
短期EMAが中・長期EMAを下回って推移しており、「デッドクロス」が発生している状況です。これはテクニカル的に下落トレンドへの転換シグナルと捉えられ、売り圧力の強まりを示唆します。
総合分析
現在、ポンド円(GBP/JPY)は
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上昇トレンドラインを下方ブレイク
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移動平均線のデッドクロス
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ローソク足が中・長期EMAの下に位置
これらのテクニカル要素は、短期的には下方向へのバイアスが強いことを示しています。ただし、190円台前半には強いサポートが控えており、下落の勢いが一時的に収束する可能性もあります。
価格目途
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サポートライン:190.313(直近安値)、および190.000のラウンドナンバー
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レジスタンスライン:193.100〜193.500(中・長期EMAおよび前日高値)
現状では、192.500付近の攻防が続く中、190.300レベルへの下落リスクが意識されます。一方で、193円台を明確に回復できれば、上昇再開のシナリオも想定可能です。
まとめ
現在のポンド/円(GBP/JPY)は現在、上昇トレンドの調整局面にあり、複数のテクニカルシグナルが短期的な弱気バイアスを示唆しています。デイトレードやスイングトレードでは、戻り売り戦略が優勢と考えられますが、190円台前半のサポート反発には注意が必要です。
推奨戦略:
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戻り売り(193.000〜193.300ゾーンを上限に)
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サポート付近(190.300)での反発狙いロング(逆張り)
リスク管理を徹底しつつ、方向感を慎重に見極める局面です。
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