米ドル/円（USD/JPY）チャート分析｜2024年03月08日

通貨ペアの注目点

• 米国の2月雇用統計の発表が予定されており、雇用者数の市場予測は約20万人増を見込んでいます。この結果が今後のドル円のトレンドに影響を与える可能性があります。
• 米連邦準備制度理事会（FRB）が将来的に利下げに着手する可能性を示唆したこと、そして日銀のマイナス金利解除の観測が強まったことで、米ドル/円（USD/JPY）は大幅に下落しました。
• 日銀関連の報道による円高の動きがドル安傾向を強めています。本日の米雇用統計の結果次第で、ドル安が定着するかどうかが注目されています 。
• 専門家によると、ドル円の予想レンジは146.800-148.700円とのことです。本日の米雇用統計結果によっては、一層の続落リスクも考慮しなければならない場合があります 。

4時間足分析

トレンド分析

現在の米ドル/円（USD/JPY）は価格が全体的に上昇していることを暗示する上昇トレンドラインがあります。このラインは、価格が近い未来にこのトレンドラインに触れることになった場合、重要な支持レベルとして機能する可能性が高いです。最近価格が下がってきていて、価格がこのトレンドラインに近づく動きを見せていれば、市場のトレンドが続くのか、それとも方向転換するのかを示唆する大事な兆候となり得ます。

しかし、上昇トレンドライン（メジャートレンドライン）を下回るまでは明確なトレンド転換ではないため、大きな波の一時的な調整の可能性も考えられます。

移動平均線分析

短期移動平均線の値が147.512と、中期移動平均線の148.791や長期移動平均線の149.554を下回っていることから、現在の市場は短期的な下落圧力を受けていることが読み取れます。さらに、長期移動平均線が最も価格が高く、短期移動平均線が最も低いという配置は、最近の価格動きが長期的なトレンドに比べて弱まっていることを示唆しています。

総合分析

総合的には、米ドル/円（USD/JPY）は下降圧力に直面していることが明らかですが、メジャートレンドラインがまだ遠いため、長期的な上昇トレンドは依然として継続している可能性があります。価格が移動平均線のレベルを超えて戻るか、またはサポートラインをテストするかに注目する必要があります。

価格目途

現状を維持する場合、米ドル/円（USD/JPY）は145.898の直近最安値や147.512の短期移動平均線がサポートレベルとして機能する可能性があります。反対に、中期と長期の移動平均線は上昇時の主要なレジスタンスとして働くでしょう。

まとめ

米ドル/円（USD/JPY）の投資戦略として、価格が上向きのトレンドラインに再度近づくか、あるいは移動平均線を取り戻すまで、観察を続けるのが適しています。サポートレベルや移動平均線での反転が見られたら買いポジションを考え、反対にレジスタンスレベルで弱さが見られた場合は売りポジションを検討します。市場が移動平均線やトレンドラインにどう反応するかは、中期的な動向を把握する上で重要な指標となります。リスク管理は必ず心掛け、不確実性が増すときはポジションのサイズを調整するなど、慎重な行動が求められます。