ユーロ/円（EUR/JPY）チャート分析｜2024年07月10日

通貨ペアの注目点

• ドル円の上昇影響（円安傾向が続き、ユーロ円も影響を受ける可能性が高い）
• 米金利の伸び悩み（米金利の動向が鈍化し、ユーロ円相場に影響を与える可能性）
• ECB金融政策（今後の金融政策の方向性次第では、ユーロ円相場に影響を与える可能性）
• 欧州経済指標（ユーロ圏の経済指標発表が控えており、内容によってはユーロ円相場に影響を与える可能性）

4時間足分析

トレンド分析

現在ユーロ/円（EUR/JPY）は、価格は持続的な上昇トレンドを示しています。上昇トレンドラインが2本確認されており、いずれも価格を支える役割を果たしています。しかし、価格が直近高値の174.905に達する際に上値が重くなっていることが見受けられます。

移動平均分析

全ての移動平均線が上向きに推移していることから、現在の市場は強い上昇トレンドにあると判断できます。また、短期・中期・長期の全ての移動平均線が価格をサポートする役割を果たしているため、下落圧力が生じてもこれらのサポートレベルが価格を支える可能性が高いと考えられます。

総合分析

トレンド分析と移動平均線分析の結果を統合すると、ユーロ/円（EUR/JPY）は依然として強い上昇トレンドにあります。しかし、直近高値174.905のレベルで上値が重く、若干の反落の可能性も考えられます。価格が短期移動平均線（174.631）を割り込む場合、さらなる調整が発生する可能性がありますが、現在のところ、中期および長期の移動平均線（174.223および173.121）は引き続き強いサポートを提供しています。

価格目途

まず、上昇目標としては、現在の直近高値である174.905を超えた場合、次のターゲットとして175.500が予測されます。このレベルは、心理的な節目となる可能性があり、多くのトレーダーに注目される水準です。

一方、サポートレベルについては、以下の3つのポイントが重要です。

1. 短期移動平均線（174.631）
   現在の価格がこのレベルを上回っているため、短期的な調整が入った場合には、この移動平均線が最初のサポートとして機能する可能性があります。
2. 中期移動平均線（174.223）
   このレベルは中期的なサポートラインとして考えられ、価格が短期的なサポートを下回った場合には、次の重要な支えとなるでしょう。
3. 長期移動平均線（173.121）
   長期的な視点で見た場合、最も重要なサポートラインです。このレベルまで価格が下落することは、長期的なトレンドが変化する可能性を示唆するため、特に注意が必要です。

これらのサポートレベルは、価格が一時的に下落した際の買いのエントリーポイントとしても機能する可能性があります。逆に、これらのレベルを明確に下回る場合には、さらなる下落リスクを考慮する必要があります。

まとめ

ユーロ/円（EUR/JPY）は、現在の上昇トレンドが継続している間は買いポジションを維持することが推奨されます。ただし、直近高値174.905での上値の重さを考慮し、短期移動平均線174.631を割り込んだ場合には、調整を見込んで一部のポジションをクローズすることを検討することが賢明です。価格が再び上昇トレンドラインに接触した際には、新たなエントリーポイントとして再度買いポジションを取ることが有効です。