ユーロ/円（EUR/JPY）チャート分析｜2024年07月17日

通貨ペアの注目点

• 日銀の金融政策見直し観測（河野デジタル相の円安発言などを受け、日銀の金融緩和策修正観測が浮上。円買い地合いが強まる可能性）
• 欧州市場でのドル・円動向（戻りが鈍ければ、ユーロ円も円高方向へ）
• ECB政策金利（今後の利上げペースがユーロ円相場に影響を与える可能性）
• 米欧経済指標（景気減速懸念が強まれば、ユーロ安圧力となる）

4時間足分析

トレンド分析

現在ユーロ/円（EUR/JPY）は、直近の高値175.424から急落し、現在171.110で推移しています。この急落は、強い売り圧力を示唆しており、短期的には下落トレンドに入った可能性があります。しかし、全体の流れを見ると、依然として長期的な上昇トレンドラインが維持されています。

移動平均分析

現在、価格は全ての移動平均線の下に位置しており、特に短期移動平均線が他の移動平均線を下回るデッドクロスが確認されます。これは、短期的な下落トレンドの強さを示唆しています。

総合分析

トレンド分析と移動平均線分析の結果、ユーロ/円（EUR/JPY）は短期的には売り圧力が強く、下落トレンドが継続する可能性が高いです。しかし、長期的には上昇トレンドラインが維持されているため、中長期的には買いの機会を探ることが有効です。

価格目途

まず、直近の高値である172.828が重要なレジスタンスラインとして機能します。このレベルを上抜けることができれば、さらなる上昇が期待できます。しかし、現在の下落トレンドが続く場合、次に注目すべきは170.739のサポートラインです。これは直近の安値であり、ここを下抜けるとさらなる下落が加速する可能性があります。

次に、中期移動平均線（25EMA）である172.548がレジスタンスラインとして機能します。このレベルを突破することができれば、短期的な下落トレンドが終わり、上昇トレンドへの転換が示唆されます。また、長期移動平均線（75EMA）である172.887も重要なレジスタンスラインとなります。このレベルを上抜けることができれば、長期的な上昇トレンドが再開する可能性が高まります。

一方で、さらなる下落が続く場合、次に注目すべきサポートラインは167.512です。これは直近の安値であり、ここを下抜けるとさらに強い売り圧力がかかる可能性があります。

これらのレベルを考慮しながら、トレード戦略を立てることが重要です。

まとめ

ユーロ/円（EUR/JPY）は、短期的な下落トレンドに入っており、170.739付近までの下落が予想されます。しかし、長期的な上昇トレンドラインが維持されているため、中長期的には再度上昇を目指す可能性があります。現在の水準では、短期的な売りポジションを検討しつつ、長期的な買いの機会を探る戦略が有効と考えられます。