ユーロ/円（EUR/JPY）チャート分析｜2024年07月25日

通貨ペアの注目点

• ユーロ圏PMI（ユーロ圏の製造業・サービス業の景況感を示すPMI（購買担当者景気指数）が発表）
• 日銀観測報道（日本銀行の政策変更に関する観測報道が相場に影響を与える可能性）
• 米国株の動向（米国株市場の動向、特にハイテク株の動向がリスク回避の動きに繋がり、ユーロ円相場を動かす可能性）

4時間足分析

トレンド分析

現在ユーロ/円（EUR/JPY）は、三角保ち合いを下抜けし、下降トレンドに入ったことが確認できます。直近の高値（171.665）から直近の安値（164.832）までの下落が続いており、明確な下降トレンドが形成されています。

移動平均分析

現在、価格は165.897の短期移動平均線を下回っており、これは短期的な売り圧力が強いことを示しています。また、価格は168.482の中期移動平均線も下回っており、中期的にも弱気なトレンドが続いていることが伺えます。さらに、価格は170.638の長期移動平均線も下回っており、長期的な視点でも弱気の兆候が見られます。これらの移動平均線が全て下向きに転じていることから、全体的な弱気トレンドが強化されていることが明らかです。

総合分析

短期、中期、長期の全ての移動平均線が現在の価格よりも高い位置にあり、下向きに転じていることから、ユーロ/円（EUR/JPY）は全体的に強い下降トレンドにあると判断されます。これは、短期的な売り圧力だけでなく、中期的、長期的な視点でも弱気な市場環境が続いていることを示しています。移動平均線が全て下向きであることから、今後も引き続き弱気の勢いが続く可能性が高いと考えられます。

価格目途

現在の価格（165.320）は、直近の安値である164.832のサポートレベルに接近しており、このレベルは重要なサポートとして機能する可能性があります。もしこの価格を下回る場合、さらなる下落が予想されます。次のサポートレベルとしては、過去の重要な価格帯であり、投資家の心理的な節目となる162.000が考えられ、強力なサポートとして機能する可能性があります。

一方、価格が反発する場合のレジスタンスレベルとしては、168.482の中期移動平均線が挙げられます。このレベルは中期的な売り圧力が強まるポイントであり、価格がこのレベルまで上昇した場合、再び下降に転じる可能性があります。

以上のサポートレベルとレジスタンスレベルを踏まえ、投資家はこれらの価格目途を注視し、適切なエントリーとエグジットポイントを見極めることが重要です。特に、164.832のサポートレベルを下回った場合には、さらなる下落に備えたリスク管理が求められます。

まとめ

ユーロ/円（EUR/JPY）は現在、強い下降トレンドにあります。短期から長期にかけての移動平均線が全て下向きであり、価格が三角保ち合いを下抜けしたことから、さらなる下落が予想されます。投資家は、現在の弱気トレンドを考慮し、慎重な売りポジションの維持や新たな売りエントリーの検討が推奨されます。また、164.832のサポートレベルを注視し、このレベルを下回った場合にはさらなる下落に備える必要があります。