通貨ペアの注目点
- 岸田首相の不出馬表明(政治的な不確実性が高まり、リスク回避の動きが強まる可能性)
- NZ準備銀行の利下げ(クロス円の下落を誘引し、ユーロ円にも波及する可能性)
- 独8月ZEW景気期待指数の大幅低下(ユーロ売りが優勢となる要因となりえる)
4時間足分析
トレンド分析
現在ユーロ/円(EUR/JPY)は、直近の下降トレンドからの回復を試みています。チャート画像では、7月末からの急激な下落後、フィボナッチの38.2%レベルに近づいていますが、このレベルでの抵抗が予想されます。
移動平均分析
短期的には買い圧力が強まっている兆候が見られます。現在の価格(162.322)は短期移動平均線(5EMA: 161.698)を上回っており、これは短期的な上昇トレンドを示唆しています。また、中期移動平均線(25EMA: 161.029)も上抜けているため、中期的な底打ちの可能性も示されています。ただし、長期移動平均線(75EMA: 162.066)付近では抵抗が予想され、長期的なトレンドの転換点となる可能性があります。全体として、移動平均線の動きは短期的な上昇傾向を支持しつつも、長期的なレジスタンスに注意が必要な状況です。
総合分析
総合的に見ると、ユーロ/円(EUR/JPY)は短期的な反発を試みており、直近の下降トレンドラインを上抜けることができるかが鍵となります。フィボナッチの38.2%付近での抵抗が意識されるため、ここを明確に上抜ける場合、中期的にはさらなる上昇が期待されます。ただし、短期的な押し目を作る可能性もあるため、162.066(長期移動平均線)付近での動きを注視する必要があります。
価格目途
サポートレベルが161.000前後にあり、このレベルは中期移動平均線(25EMA)に近いことから、重要なサポートとして機能する可能性があります。さらに下では、154.497の直近安値が強力なサポートラインとして意識されるでしょう。一方、レジスタンスレベルとしては、直近高値の162.067が最初の目標となり、さらに上昇が続いた場合、フィボナッチ38.2%付近に位置する164.502が次のレジスタンスとして機能する可能性があります。この価格帯での動きが今後のトレンドを左右する重要なポイントとなるでしょう。
まとめ
現時点では、ユーロ/円(EUR/JPY)は下降トレンドからの反発を試みていますが、重要なレジスタンスラインでの動きが今後の方向性を決定するでしょう。短期的には買い圧力が強まっていますが、164.502付近での動きを注視し、戦略を立てることが推奨されます。
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