米ドル/円（USD/JPY）チャート分析｜2024年08月16日

通貨ペアの注目点

• 米国の経済指標（米国の小売売上高が予想を上回ったことで、米経済の底堅さが示唆され、ドル買い圧力に）
• 株価の動き（米国株が上昇したことも、リスク選好の姿勢を後押しし、ドル円の上昇を支えた）
• ジャクソンホール会議への期待（来週に控えるジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演内容が、今後の金融政策の方向性を示す上で重要なカギに）

4時間足分析

トレンド分析

現在米ドル/円（USD/JPY）は、全体的に下落傾向が続いています。現在の相場は、下降トレンドラインに沿って推移しており、上昇トレンドラインと交差する形で三角保ち合いが形成されています。価格は、この三角形の中で推移しており、方向感に欠ける展開となっています。

移動平均分析

短期移動平均線（5EMA、赤色）は、現在の価格148.646円と比較して148.415円となっており、これは価格が短期移動平均線をわずかに上回っていることを示しています。この事実は、短期的に見て若干の上昇圧力が存在することを示唆していますが、その差は非常に小さく、大きな市場の動きを予測するには不十分です。中期的な視点では、現在の価格は中期移動平均線（25EMA、黄色）の147.069円よりも上に位置しており、中期的にも下降トレンドが続いていることを示しています。さらに長期的な視点から見ると、長期移動平均線（75EMA、青色）が148.650円で、これは現在の価格よりも高い位置にあります。これは、長期的な下降トレンドが依然として強いことを示しており、今後も下降トレンドが続く可能性が高いことを示唆しています。

総合分析

三角保ち合いの中で価格が推移しているため、今後の動きには注視が必要です。三角保ち合いを上に抜けるか、下に抜けるかが次のトレンドの方向を決定する鍵となります。移動平均線の位置関係から、現時点では下方へのリスクが高いと見られますが、短期的な上昇の可能性も考慮する必要があります。

価格目途

現在、米ドル/円（USD/JPY）は三角保ち合いの中で推移しており、この保ち合いの範囲をどちらに抜けるかが今後の方向性を決定する重要な要素となります。もし上昇方向に抜けた場合、次の目標として心理的に重要な150.00円のレベルが挙げられます。この水準は、強い抵抗線として機能する可能性があり、上昇を阻む要因となるかもしれません。一方で、価格が下方に抜けた場合、147.00円付近がサポートとして意識されるでしょう。この水準は、過去のサポートラインであり、価格の下落を一時的に止める可能性があります。ただし、サポートラインを明確に下回ると、さらなる下落が進行する可能性が高くなります。

まとめ

現在、米ドル/円（USD/JPY）は現在、三角保ち合いの中での推移を続けており、次のトレンド方向は不明瞭です。しかし、全体的な傾向としては、下降トレンドが継続しているため、下値リスクを意識した戦略が有効です。上昇の兆しが見られる場合でも、150.00円付近での抵抗に注意が必要です。