ユーロ/円（EUR/JPY）チャート分析｜2024年09月06日

通貨ペアの注目点

• 米国の8月雇用統計が発表
• 9月のFOMCでの利下げ幅を占う重要な指標となる
• 米国の景気後退懸念にも影響を与える可能性

4時間足分析

トレンド分析

現在ユーロ/円（EUR/JPY）は、全体的に下降トレンドが続いています。直近高値は162.900円、直近安値は157.922円で、価格は160円以下で推移しています。さらに、下降トレンドラインに沿って価格が抑えられており、全体的な市場圧力が下向きであることを示しています。

移動平均分析

• 短期移動平均線（5EMA）：158.812円
  現在の価格（158.703円）は短期移動平均線のすぐ下に位置しています。このことは、短期的に売り圧力がやや強く、価格が短期の戻りを見せられていないことを示唆します。短期トレーダーにとって、これは弱気のサインとなります。

• 中期移動平均線（25EMA）：159.806円
  中期移動平均線の下で価格が推移していることから、中期的にも売り圧力が優勢であることが確認できます。価格がこのラインを超えられない限り、中期的な弱気の見通しが続くと考えられます。

• 長期移動平均線（75EMA）：160.779円
  長期移動平均線も価格の上にあり、現在のトレンドが長期的にも下向きであることを示しています。このレベルは大きなレジスタンスとして機能しており、価格が160円を超えるには強い上昇要因が必要です。

全体として、短期・中期・長期の移動平均線がすべて価格の上にあるため、ユーロ円は各時間軸で弱気の局面にあることが明確です。この状況が続く限り、戻り売りの戦略が有効と考えられます。

総合分析

現在のユーロ/円（EUR/JPY）は、トレンドラインと移動平均線の両方を統合すると、依然として下降傾向にあります。特に、短期と中期の移動平均線が価格を下回っているため、短期的な下値圧力が強まっている状況です。また、上昇トレンドライン（サポートライン）が示す通り、一定の反発余地があるものの、下降トレンドラインが依然として強い抵抗となっています。

価格目途

• サポートレベル：157.922円（直近安値）
  157.922円は、直近で確認された安値であり、重要なサポートラインとして機能しています。現在の弱気トレンドが続く場合、この水準が次の下落目標となります。ここを明確に割り込むと、さらなる下落が加速する可能性があります。

• レジスタンスレベル1：159.805円（中期移動平均線付近）
  中期移動平均線（25EMA）が位置する159.805円は、最初の重要なレジスタンスラインです。このレベルは短期的な戻りを試す際の目標となり、ここを上抜けできない限り、弱気の見通しが継続すると考えられます。

• レジスタンスレベル2：160.779円（長期移動平均線付近）
  長期移動平均線（75EMA）の160.779円は、さらに強いレジスタンスラインです。現在の下降トレンドが一服し、反発する場合はこのレベルが大きな壁となります。160円台を明確に超えられれば、相場のトレンドが変わる可能性があります。

• 直近高値：162.900円
  万が一、強い反発が続く場合、次の大きなレジスタンスは直近高値の162.900円です。ここを突破できれば、上昇トレンドへの転換が期待されますが、現状では強力なレジスタンスとして機能する可能性が高いです。

現在の価格帯では、157.922円のサポートが最初のターゲットとなり、このレベルを維持できるかが重要です。一方で、反発が見られる場合には、159.805円および160.779円が短期的なレジスタンスとして機能する見込みです。

まとめ

ユーロ/円（EUR/JPY）は現在、短期的には157.922円のサポートを試す可能性があり、下降トレンドが続くと見られます。ただし、反発が起きる場合は、159.805円や160円台が短期的な目標となるでしょう。投資家は短期的な売りポジションを考慮する一方、157円台のサポートを意識した逆張りのチャンスも検討できます。