通貨ペアの注目点
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利予想とパウエル議長の会見内容が焦点
- 日銀の金融政策正常化への動きと円安進行
- 米国の経済指標(個人消費支出価格指数、ISM製造業景況感指数など)の結果が米ドル相場に影響
- 原油先物価格の上昇が米金利と米ドル相場に与える影響
- 昨年の最高値151.94円付近での攻防と、円買い介入の可能性
4時間足分析
トレンド分析
現在米ドル/円(USD/JPY)は、全体として下降トレンド内に位置しています。特に、直近の高値(151.954)から直近の安値(148.649)への明確な下落が確認されており、この動きが下降トレンドを強化しています。一方で、短期的には148.649を起点とした反発が発生しており、短期的な上昇トレンドラインが形成されつつある局面です。
また、チャート上の下降トレンドライン(白線)が強力なレジスタンスとして機能しており、現在の価格(150.758)はこのラインに向かって接近している状況です。これにより、今後の動きは、このトレンドラインを突破できるか、あるいは再び反発して下落に転じるかが重要な焦点となります。
さらに、反発の勢いが続いているものの、全体の下降トレンドを覆すには力不足と考えられます。このため、下降トレンドラインを明確に突破できなければ、中期的には再度下落圧力が強まる可能性が高いです。
移動平均分析
- 短期移動平均線(5EMA):150.060
現在の価格(150.758)は短期EMAを上回り、短期的には買い優勢の動きが見られます。 - 中期移動平均線(25EMA):150.325
中期EMAも上回っており、短期的な反発をサポートしています。 - 長期移動平均線(75EMA):151.879
長期EMAは現在の価格よりも大幅に上方に位置しており、全体のトレンドは下落基調にあります。
現在の価格(150.758)は短期・中期移動平均線(150.060、150.325)を上回っており、短期的な反発の動きが優勢です。一方、長期移動平均線(151.879)が大幅に上方に位置しているため、中長期的には下落トレンドが継続しています。
総合分析
短期的には反発基調が続いており、短期・中期移動平均線を上回る動きが買い優勢を示唆しています。しかし、長期移動平均線(151.879)が大幅に上方に位置していることから、中長期的には依然として下降トレンドが優勢です。また、下降トレンドラインがレジスタンスとして強く意識されており、価格がこのラインを突破できない場合、再び下落圧力が強まる可能性が高い状況です。
現在の反発局面では、短期的な上昇余地が残されているものの、151.000付近のレジスタンスが上値を抑える重要なポイントとなるでしょう。一方、下値では149.500付近がサポートとして機能しており、価格の動向はこの上下限での攻防に注目が必要です。全体的には、短期的な反発と中長期的な下落トレンドのせめぎ合いが続いている局面といえます。
価格目途
- レジスタンス(上値目標)
- 第一目標:151.000(心理的節目)
- 第二目標:151.880(長期EMA付近)
- サポート(下値目標)
- 第一目標:149.500(直近安値付近)
- 第二目標:148.650(直近安値の明確なサポートライン)
まとめ
米ドル/円(USD/JPY)は明確な下降トレンドを形成中です。上昇トレンドライン2のブレイクおよび移動平均線の動きから、さらなる下落が予想されます。投資戦略としては、152.00~152.50の戻り局面での売り戦略が有効と考えられます。一方、150.00近辺での反発の可能性も視野に入れつつ、ストップロスを厳格に設定することが重要です。
リスク管理を徹底し、短期的な値動きに柔軟に対応することを推奨します。
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