通貨ペアの注目点
- 英国の経済成長率とインフレ率の上昇見込みがポンドの底堅い動きを支えている
- 19日にイングランド銀行(BOE)の今年最後の政策金利発表を控えている
- 市場はBOEの12月会合での金利据え置きと来年3-4回の利下げを織り込んでいる
4時間足分析
トレンド分析
現在ポンド円(GBP/JPY)は、全体として下降トレンドが継続している状況にあります。価格は長期的な下降トレンドラインの下で推移しており、直近高値192.295を起点とした下値切り下げが続いています。ただし、188.090付近で短期的なサポートを形成し反発の兆しを見せており、短期的には上昇への転換を試みている動きも確認されています。
直近の値動きでは、短期の反発が強まっているものの、下降トレンドラインおよび長期移動平均線(192.161付近)が上値抵抗として機能しており、強い上昇に転じるにはさらなる価格上昇が必要です。現在の価格帯(192.144付近)は重要なレジスタンスレベルに接近しているため、売り圧力が強まりやすいエリアに差し掛かっています。短期的な上昇が継続する場合、直近高値の192.295が次の重要な抵抗レベルとなるでしょう。
一方で、下降トレンドラインを維持したまま価格が下落した場合、190.000の心理的節目や直近安値188.090が再びサポートとして意識される可能性があります。以上の点から、ポンド/円は下降トレンド内で短期的な反発を試す局面にあり、価格の推移次第では売り圧力が再び優勢となるリスクもあります。
移動平均分析
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短期移動平均線(5EMA):191.707
短期的には上昇しており、直近で価格がこのラインを上回っています。短期的な強気の兆しです。 -
中期移動平均線(25EMA):191.074
中期線も追随して上昇傾向にあるものの、価格は長期的な下降トレンドを超えるには至っていません。 -
長期移動平均線(75EMA):192.161
長期線が依然として上方に位置し、価格がこのラインを下回っています。長期的な弱気トレンドは維持されています。
現在、短期移動平均線が中期移動平均線を上抜ける「ゴールデンクロス」が発生しており、短期的な反発の兆しが見られます。
総合分析
現在、ポンド円(GBP/JPY)は全体的に下降トレンドが継続しているものの、短期的な反発が確認されており、市場には複数の相反するシグナルが存在しています。具体的には、長期移動平均線(192.161)が依然として上値抵抗として機能しており、全体的な弱気トレンドが維持されています。一方で、短期移動平均線(191.707)が中期移動平均線(191.074)を上回る「ゴールデンクロス」が発生しており、短期的な上昇トレンドへの転換の兆しも見られます。
また、価格は直近高値192.295に向かって上昇を試みていますが、下降トレンドラインや長期移動平均線付近で売り圧力が強まる可能性が高い状況です。これらのラインを明確に上抜けない限り、トレンドの転換には至らないと考えられます。一方で、価格が191.000を下回る場合は、再び弱気基調が強まり、直近安値188.090付近までの下落が視野に入るでしょう。
総合的に判断すると、ポンド/円は短期的な反発の余地を残しつつも、全体的な下降トレンドの枠内で推移しています。短期的には192.295の突破が鍵となり、中期的には下降トレンドラインや192.161の長期移動平均線を超えることが重要な転換シグナルとなります。それまでは戻り売りの戦略が優勢であると考えられますが、サポートライン付近では押し目買いを検討する余地もある状況です。
価格目途
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サポートレベル:
- 191.000(心理的節目)
- 188.090(直近安値)
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レジスタンスレベル:
- 192.295(直近高値)
- 192.161(長期移動平均線)
短期的な反発が続いた場合、192.295を試す動きが見られるかもしれません。一方で、価格が191.000を下抜けた場合、再び弱気相場へ戻る可能性があります。
まとめ
現在のポンド/円(GBP/JPY)は現在、短期的な反発局面にあるものの、全体的な下降トレンドは維持されています。192.161付近の長期移動平均線が強いレジスタンスとして機能しており、このラインの突破がなければ、再び下落トレンドが継続する可能性があります。現在の市場状況では、192.295付近での売りポジションや、188.090付近での押し目買いを検討する戦略が有効かもしれません。
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