通貨ペアの注目点
- 日本のGDP発表後、円高が進行し、ユーロ円は158円台後半で推移
- 日本のGDP結果が市場予想を上回り、円高要因となった
- ユーロ圏の貿易収支発表があったが、ユーロ円への影響は限定的
- ナーゲル独連銀総裁がインフレ目標到達の可能性が高まっていると発言
- 当日の主な経済指標として、豪州の政策金利、英国の失業率、ドイツのZEW景況感指数、米国のNY連銀製造業景気指数の発表が予定されている
4時間足分析
トレンド分析
現在ユーロ/円(EUR/JPY)は、全体的に下降トレンドが継続している状況にあります。チャート上には2本の下降トレンドライン(マイナートレンドライン)が引かれており、これが上値を抑える形となっています。そのため、反発が見られても上昇の勢いは限定的になりやすく、戻り売りの圧力がかかりやすい相場となっています。
しかし、一方で155.667の安値を起点とした反発が見られ、短期的には安値を切り上げる動きも確認できます。さらに、上昇トレンドライン(マイナートレンドライン)も形成されており、ここがサポートとして機能する可能性があります。
総合的に見ると、現在は下降トレンドの中で一時的な戻り局面にあるものの、全体の流れとしては依然として下方向の圧力が強い状況です。このため、上昇が継続するかどうかは、上値のレジスタンスラインや移動平均線を超えられるかにかかっており、反発が鈍い場合は再び下落トレンドへ戻る可能性が高いと考えられます。
移動平均分析
- 短期(5EMA):158.864
- 中期(25EMA):159.091
- 長期(75EMA):159.256
移動平均線の位置関係を見ると、
短期 < 中期 < 長期 となっており、下降トレンドが継続中であることが分かります。
- 短期線(5EMA)が中期線(25EMA)の下にあり、なおかつ中期線も長期線(75EMA)の下にあるため、下降バイアスがかかっている状態。
- ただし、現在の価格(158.799)は短期線付近に位置しており、短期的な上昇圧力が加わる可能性もある。
総合分析
ユーロ/円(EUR/JPY)は、下降トレンドが継続中であることが確認できます。特に、2本の下降トレンドライン(マイナートレンドライン)が形成されており、これが上値の強い抵抗(レジスタンス)として機能しています。そのため、上昇が試みられても上値は重く、売り圧力がかかりやすい状況となっています。
一方で、155.667の安値を起点とした反発が見られ、短期的には安値を切り上げる動きが発生しています。また、上昇トレンドライン(マイナートレンドライン)も確認でき、これがサポートとして機能する可能性があります。しかし、現在の価格は移動平均線(短期・中期・長期)の下に位置しており、下降の流れが依然として優勢であることを示唆しています。
特に、159.090(中期移動平均線)と159.256(長期移動平均線)がレジスタンスとして機能する可能性が高いため、この水準を超えることができなければ、再び売り圧力が強まる展開が予想されます。逆に、158.500~158.800付近のサポートを明確に下抜けた場合は、再び155.667の安値を試す展開も考えられます。
このため、短期的には戻りを試す動きが続く可能性があるものの、全体のトレンドが下降方向であることを考慮すると、上昇が一巡した後は再び下落基調に戻るリスクが高いと考えられます。今後のポイントとしては、159.090~159.256のレジスタンスを突破できるか、それともこの水準で反落するかに注目する必要があります。
価格目途
レジスタンス(上値目処)
- 159.090(中期移動平均線)
- 159.256(長期移動平均線)
- 直近高値 161.192(強いレジスタンス)
サポート(下値目処)
- 158.536(前日安値)
- 155.667(直近安値、強いサポート)
まとめ
ユーロ/円(EUR/JPY)は現在、下降トレンドが継続中であり、戻り局面にあるものの上値は依然として重い状況です。移動平均線(短期・中期・長期)が下降の並びを維持しており、159.090~159.256付近のレジスタンスが強く意識される展開が予想されます。そのため、短期的に上昇が見られた場合でも、この水準を超えられなければ再び下落に転じる可能性が高いと考えられます。
この状況を踏まえると、基本的な戦略としては「戻り売り」が有効と判断されます。特に、159.090~159.256のレジスタンスゾーンを背にしたショートポジションが有効なエントリー戦略となるでしょう。一方で、下値の目処となる158.500~158.800付近のサポートを明確に割り込むと、155.667の直近安値を再度試す展開も考えられます。
ただし、155.667のサポートが強く意識され、そこからの買い戻しが入る場合には、短期的な押し目買いのチャンスも生まれる可能性があります。そのため、売り目線を基本としながらも、安値圏での反発には注意し、適切な損切りを設定した上でトレードを行うことが重要です。
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