通貨ペアの注目点
- 日米会談後、円安観測がやや後退
- ECBの追加利下げ観測でユーロの上値は重い
- 重要な欧州経済指標(GDPや物価指数)に注目集まる
4時間足分析
トレンド分析
現在ユーロ/円(EUR/JPY)は、上昇トレンドライン(下値支持)と下降トレンドライン(上値抵抗)が引かれており、いわゆる収束型の三角持ち合い(シンメトリカルトライアングル)の形成が見られます。
最新のローソク足はこの下降トレンドラインをやや上抜ける形となっており、ブレイクアウトの兆候が見え始めています。ブレイクが確定すれば、上方への勢いが強まる可能性があります。
移動平均分析
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短期(5EMA): 162.590
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中期(25EMA): 162.164
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長期(75EMA): 161.947
現時点で価格(終値162.850)はすべての移動平均線の上に位置しており、典型的な上昇トレンドのパターンが形成されています。移動平均線の順序も短期>中期>長期の順でパーフェクトオーダーに近く、モメンタムは上向きです。
総合分析
ユーロ/円(EUR/JPY)は、
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トレンドラインの収束に対するブレイクと、
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移動平均線の上方推移、
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そして価格が直近高値(163.149)に接近している点を踏まえると、
ユーロ円は強気相場へ移行する可能性が高まっていると考えられます。ただし、163.15前後の抵抗帯で再び押し戻されるようであれば、再度持ち合い内に戻るリスクもあるため、明確なブレイクの確認(終値ベース)が重要です。
価格目途
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上値目標:163.15(直近高値)を突破すれば、次のターゲットは163.50〜164.00ゾーン。
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下値サポート:162.16(25EMA)、もしくは161.95(75EMA)が重要な支持帯。そこを割り込むと160.98(直近安値)までの下落余地も想定。
まとめ
ユーロ/円(EUR/JPY)は現在、持ち合いブレイクアウトの初期段階にあり、テクニカル的には強気バイアスが優勢です。ただし、163.15の突破と出来高・ローソク足の確定をもって本格的な上昇トレンドと認識するのが賢明です。短期的には押し目買い戦略が有効と判断されます。
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