通貨ペアの注目点
- 米1-3月期GDPが予想下回り、景気減速懸念でドル円は上値重い展開
- 4月ADP雇用統計も予想下振れ、ドル売り圧力強まる場面あり
- ドル円は142円台中心に方向感乏しい動き
- 米経済指標や今後のFRB金融政策が注目材料
4時間足分析
トレンド分析
現在米ドル/円(USD/JPY)は、三角保ち合い(収束型トライアングル)の中にあり、下落基調の中で一時的な反発を見せている構造です。高値・安値の切り下げが継続するなか、マイナーな下降トレンドラインが上値を抑える形となっており、方向感に欠ける局面です。
移動平均分析
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短期(5EMA:赤)=142.722
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中期(25EMA:黄)=142.703
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長期(75EMA:青)=143.076
現在価格(142.844)は短期・中期EMAのやや上に位置しつつも、長期EMAの下にあるため、全体としては弱含みのレンジ状態にあります。移動平均線の傾きからは、短期的なリバウンド傾向は見えるものの、依然として中長期では下降圧力が強いと読み取れます。
総合分析
現在の相場は下降トレンドラインと上昇トレンドラインに挟まれたトライアングルの頂点が近づいており、ブレイクアウトが近い可能性があります。特に143.00〜143.10付近は、長期EMAとトレンドラインが重なるレジスタンスの集中ゾーンであり、ここを突破できるかが次の方向性を左右します。
価格目途
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レジスタンスゾーン:143.10(長期EMAおよび下降トレンドライン)
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次のレジスタンス:144.00〜144.10(直近高値)
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サポートライン:142.20〜142.30(短期EMA・下方トレンドライン支え)
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下方ブレイク時の目途:141.50、もしくは心理的節目の141.00
まとめ
現在の米ドル/円(USD/JPY)は方向感を模索する収束フェーズにあり、ブレイクアウト待ちの局面です。トレーダーにとっては、143.10の上抜けは短期上昇シグナル、逆に142.20割れは再び下落トレンド回帰の可能性を示唆します。ポジション構築はブレイク方向を確認してからが無難であり、現段階ではポジションの軽減と柔軟な対応が求められます。
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