通貨ペアの注目点
- 円売りが根強く、ユーロ円やポンド円がともに高値を更新している
- 日銀の金融政策決定会合で経済・物価の見通しが下方修正され、早期利上げ観測が後退したことが円安要因
- 市場は5月8日のイングランド銀行(BOE)会合での0.25%利下げをほぼ織り込んでいるが、インフレや関税政策の不透明感が残る
- 英国では光熱費や水道料金の値上げ、賃金上昇もあり、インフレへの警戒感が続いている
- 米雇用統計やBOEの政策金利発表、国際的な関税動向
4時間足分析
トレンド分析
現在ポンド円(GBP/JPY)は、上昇トレンドライン2に沿った形で上昇しており、下降トレンドライン(マイナートレンドライン)との交差点付近に位置しています。価格は直近で193.752の高値を付けた後に調整が入り、トレンドラインに抑えられる形で反落。市場は現在、三角持ち合いの先端に接近しており、次のブレイクアウトが近い可能性があります。
移動平均線分析
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短期(5EMA:赤):192.609
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中期(25EMA:黄):191.758
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長期(75EMA:青):190.625
価格は現在、短期EMAと中期EMAの上に位置しており、ゴールデンクロス状態を維持しています。これは短中期的に上昇バイアスがあることを示唆していますが、現在の価格は5EMAに接触しており、ここでの反応が短期的な方向性を決定づける重要なポイントです。
総合分析
現在、ポンド円(GBP/JPY)は上昇トレンドラインのサポートと下降トレンドラインのレジスタンスの間で価格は収束しており、方向感に欠ける状態が継続しています。現在はレンジブレイクアウト前のエネルギー蓄積フェーズにあると考えられ、192.60(5EMA)付近の攻防と、下降トレンドラインの突破可否が注目点です。
価格目途
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レジスタンスレベル:193.750(直近高値)、193.900〜194.000(下降トレンドライン上抜け後のターゲット)
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サポートレベル:191.750(25EMA)、190.600(75EMA)、189.970(直近安値)
上抜けの場合は194円台前半までの上昇余地があり、下抜けの場合は190.60~189.97への下落リスクが強まると予想されます。
まとめ
現在のポンド/円(GBP/JPY)は現在、上昇トレンドラインと下降トレンドラインによる三角持ち合いの先端で重要局面に差し掛かっており、今後のブレイクアウト方向が中期的なトレンドを左右します。現時点では移動平均線が上向きであることから、上方向への優位性がやや強いものの、明確なブレイクが確認されるまで慎重なエントリー戦略が推奨されます。レンジ内では押し目買い中心、ブレイク後にはトレンドフォロー型の戦略が有効です。
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