通貨ペアの注目点
- 米国経済の減速懸念やトランプ前大統領による関税政策の影響で、アジア通貨が不安定となり、ドル売り圧力が強まる場面もあった
- 米中交渉の進展期待がドル円の下支え要因となっている
- 米雇用統計の結果を受け、FRBが夏まで利下げを見送るとの見方が強まっている
4時間足分析
トレンド分析
現在米ドル/円(USD/JPY)は、長期下降トレンドラインの中にありつつも、4月下旬からマイナーな上昇トレンドラインに沿って切り上げています。直近では上昇ウェッジ型のパターンが形成されており、買いと売りの攻防が続いている状況です。
しかしながら、145.921の直近高値を超えることができず、下降トレンドラインに頭を抑えられて反落しているため、上昇の勢いは一服していると見られます。
移動平均分析
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短期(5EMA):144.155(赤)
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中期(25EMA):144.081(黄)
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長期(75EMA):143.626(青)
現在のローソク足は3本の移動平均線のほぼ付近で推移しており、短期的には方向感が薄れている状態です。
ただし、移動平均線の並びは短期 > 中期 > 長期の「パーフェクトオーダー寸前」であり、上昇トレンドへの転換兆候も残されています。一方で、価格がこれら移動平均線を下にブレイクする場合は下落の勢いが強まる可能性に注意が必要です。
総合分析
現在の相場は下降トレンド内での短期的なリバウンド局面と評価されます。上昇ウェッジの下限(143.60〜143.80)が重要なサポートであり、ここを維持できるかが焦点です。
移動平均線の収束状態からも、近々大きな値動きが出る可能性が高く、ブレイクアウト戦略が有効となる局面です。
価格目途
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レジスタンス:
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145.90(直近高値)
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147.50(下降トレンドライン付近)
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サポート:
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143.60(上昇ウェッジ下限・75EMA)
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142.00(直近安値)
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ウェッジを下抜けると、一気に142.00までの下落余地が広がる可能性があります。
まとめ
現在の米ドル/円(USD/JPY)は下降トレンドの中での短期反発局面にありますが、現在は転換点に近い重要局面にあります。144円近辺の支持を維持し、145.90を明確に超えてくるようであれば、中期的な上昇トレンド転換の可能性が高まります。
逆に、143.60を割り込む場合は、売り圧力が強まり、再び下値模索の展開になる可能性があるため、ポジション管理とリスクコントロールが重要です。
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