通貨ペアの注目点

通貨ペアの注目点

 

  • 日米欧の金利差拡大とユーロ圏の景気懸念
    欧州中央銀行(ECB)は、米連邦準備理事会(FRB)や日本銀行(BOJ)と比べて金融政策の正常化が遅れています。
    2024年2月現在、ECBの政策金利は0.5%である一方、FRBは4.5%、BOJは0.1%となっています。
    金利差拡大は、ユーロの売り圧力となり、ユーロ円相場の低下につながります。
    一方、ユーロ圏の景気減速懸念は、ECBの金融政策正常化のペースを遅らせる可能性があり、ユーロを支える要因となります。
  • ウクライナ情勢の長期化とエネルギー価格の高騰
    ウクライナ情勢の長期化は、欧州のエネルギー安全保障への懸念を高め、エネルギー価格の高騰を招いています。
    エネルギー価格の高騰は、ユーロ圏のインフレ率を押し上げ、ユーロの売り圧力となります。
    一方、ロシアへの制裁強化は、欧州経済に悪影響を及ぼし、ユーロを弱める可能性があります。
  • 主要国の政治情勢
    フランスでは2024年4月に大統領選挙が予定されており、現職のエマニュエル・マクロン大統領と極右政党「国民連合」のマリーヌ・ルペン党首の対立が注目されています。
    イタリアでは2023年9月に総選挙が行われ、右派政党連合が勝利しました。
    これらの選挙結果が、ユーロ圏の政治・経済に与える影響は未知数であり、ユーロ円相場の変動要因となります。られます。
  • その他
    中国経済の減速懸念は、世界経済に悪影響を及ぼし、リスク回避の動きが強まれば、ユーロ円相場は下落する可能性があります。
    新型コロナウイルス感染症の再拡大も、経済活動に悪影響を及ぼし、ユーロ円相場の変動要因となります。

4時間足分析

ユーロ円4時間足

トレンド分析

ユーロ/円(EUR/JPY)は、メジャートレンドラインに沿って上昇トレンドを示しており、さらに、マイナートレンドラインは上昇の勢いを増していることを示唆しています。この状況は、強気市場の持続を示唆していると言えます。

移動平均線分析

現在の価格は、短期移動平均線(5EMA)162.766、中期移動平均線(25EMA)161.197、長期移動平均線(75EMA)159.837を全て上回っています。このことから、強い上昇トレンドが存在しており、短期移動平均線は短期的な価格変動に対するサポートレベルとして機能していることがわかります。

総合分析

メジャートレンドラインとマイナートレンドラインが上昇トレンドを示し、また、価格が三つの移動平均線上に位置していることから、ユーロ/円(EUR/JPY)が強い上昇トレンドにあることが示されています。特に、短期移動平均線と中期移動平均線の間に大きな差があることから、中期的な勢いの強さが示されています。

価格目途

直近の高値164.206を上回ると、さらなる上昇が期待され、新たなレジスタンスレベルが形成される可能性があります。一方、短期移動平均線162.766を下回ると、中期移動平均線161.197が次のサポートレベルとなります。さらに大きな調整がある場合には、長期移動平均線159.837が強力なサポートとなる可能性が高いです。

まとめ

現在のユーロ/円(EUR/JPY)の上昇トレンドは健全であり、短期的には強気市場が続くと予想されます。投資戦略としては、トレンドに従ってポジションを取ることをお勧めしますが、トレンドラインや移動平均線を下回る動きには注意が必要です。ストップロスを適切に設定することが重要です。また、新たな高値を更新する場合の上昇ポテンシャルを考慮しながら、過度なポジションサイズには注意して管理する必要があります。

 

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