ポンド/円（GBP/JPY）チャート分析｜2024年04月05日

通貨ペアの注目点

• 前日比1円07銭の大幅なポンド安・円高で推移
• 中東情勢の緊張高まりによるリスク回避
• 米国債利回りの低下
• 英国経済の先行き不安
• 3月PMIサービス業指数（市場予想を下回る）
• 英国央行による利上げペース鈍化の懸念
• 3月雇用統計（市場予想を上回る）
• 米国金利上昇によるポンド買い・円売り圧力
• 英政界の混乱
• 欧州中央銀行(ECB)の金融政策

4時間足分析

トレンド分析

現在のポンド/円（GBP/JPY）は、上昇トレンドライン（マイナートレンドライン）と下降トレンドライン（メジャートレンドライン）は、対角的に進行しており、ポンド円は狭まる価格帯（ウェッジパターン）の中で動いています。このパターンは、通常、大きな価格変動の前触れとされています。

移動平均線分析

短期（5EMA）、中期（25EMA）、長期（75EMA）の移動平均線は非常に接近しており、中期（25EMA）191.198、短期（5EMA）191.201、および長期（75EMA）190.988の価格に位置しています。これらの移動平均線が集まることは、市場参加者の間での方向性の不確実性を反映しています。

総合分析

直近の最高値は193.533、最安値は187.961であり、この範囲は近い将来の価格のサポートとレジスタンスレベルを示唆しています。上昇トレンドラインがサポートとして機能し、下降トレンドラインがレジスタンスとして作用する可能性があります。

価格目途

終値が前日の範囲（高値192.243、安値191.019）内にとどまる場合、この範囲は現在の市場の即時のレジスタンスとサポートレベルとして機能する可能性があります。ウェッジパターンがブレイクアウトする場合、193.533または187.961に向けての移動を期待することができます。

まとめ

ポンド/円（GBP/JPY）はウェッジパターンの形成と移動平均線の収束により、重要な価格決定の節目にあります。ブレイクアウトが発生した場合、方向性がはっきりするまで待つか、またはブレイクアウトの方向に沿ったポジションを検討するのが適切かもしれません。終値が前日の高値192.243を超えれば上昇の可能性が高まり、191.019を下回れば下降のサインとなり得ます。投資家は、これらのレベルを確実なブレイクアウトと認識するための追加的な確認を求めるべきです。