ユーロ/円（EUR/JPY）チャート分析｜2024年08月23日

通貨ペアの注目点

• 欧州中銀（ECB）の動向（9月のECB理事会での追加利下げ観測が強まる中、欧州の経済指標（特に消費者物価指数）に注目が集まる）
• その他の経済指標（米国の雇用統計や製造業PMIなどの経済指標は、ドル円に大きな影響を与えるため、間接的にユーロ円にも影響を与える可能性）

4時間足分析

トレンド分析

現在ユーロ/円（EUR/JPY）は、下降トレンドラインと上昇トレンドラインの交差する三角保ち合いの局面にあります。長期的な下落トレンドが続いているものの、直近ではサポートを試す動きが見られ、価格は狭いレンジで推移しています。

移動平均分析

• 短期移動平均線（5EMA）: 162.245
• 中期移動平均線（25EMA）: 162.195
• 長期移動平均線（75EMA）: 162.239

短期、中期、長期の移動平均線がほぼ同一水準に収束しており、市場のエネルギーが蓄積されていることを示唆しています。これにより、どちらかの方向に大きく動く可能性が高まっています。

総合分析

現在のユーロ/円（EUR/JPY）は、重要なサポートとレジスタンスラインに挟まれた状態で推移しており、三角保ち合いを形成しています。この状況下では、どちらかのトレンドラインを明確にブレイクした場合に、次の価格動向が決定されると予測されます。

価格目途

• サポートレベル: 162.195（中期移動平均線）、160.426（直近安値）
• レジスタンスレベル: 163.900（直近高値）

短期的には、162.195レベルがサポートとして機能し、これを下抜けると160.426までの下落が考えられます。逆に、163.900を突破すれば、新たな上昇トレンドが始まる可能性があります。

まとめ

ユーロ/円（EUR/JPY）は現在、方向感の定まらない局面にありますが、三角保ち合いのブレイクが近いと考えられます。慎重な投資家は、ブレイクアウトを確認してからポジションを取ることが推奨されます。上昇トレンドラインの上抜けならロング、下降トレンドラインの下抜けならショートの戦略が有効です。