通貨ペアの注目点

通貨ペアの注目点

 

  • 独首相の指名投票1回目でメルツ氏が過半数に届かず、ユーロ売りが強まった。
  • 欧州景気指標では、ユーロ圏4月総合PMI(購買担当者景気指数)が50.4に低下し、サービス業の停滞が意識されている
  • ユーロ圏の政策金利は今後も引き下げ方向、日本は利上げ傾向で、金利差縮小による円高圧力が意識されている

4時間足分析

ユーロ円4時間足

トレンド分析

現在ユーロ/円(EUR/JPY)は上上下のマイナートレンドライン(収束型の三角持ち合い)内で推移しており、下限付近(上昇トレンドライン)での反発可否が注目される局面です。直近では上限に近い164円台から反落しており、三角持ち合いのレンジ下抜けリスクが高まっています。

移動平均分析

  • 5EMA(短期・赤):下向き

  • 25EMA(中期・黄):下向き

  • 75EMA(長期・青):わずかに横ばいから下向きへ傾き

現在、短期→中期→長期の順で下に並ぶ「デッドクロス状態」となっており、モメンタムは明確に下方向を示しています。特に直近でローソク足が75EMAを下抜けたことは、テクニカル的に弱気サインと見なされます。

総合分析

ユーロ/円(EUR/JPY)は、三角持ち合いの下限付近で推移しており、この水準を明確に割り込むか反発するかが今後の中期的なトレンドを決定づける重要な局面となっています。移動平均線はいずれも下向きで推移しており、反発の勢いが弱ければ、下方ブレイクに発展する可能性が高まります。

価格目途

  • サポートレベル:161.641(直近安値)、161.000(心理的節目)、160.300(三角持ち合い下抜け目標)

  • レジスタンスレベル:162.500(5EMA付近)、162.950(75EMA付近)、164.632(直近高値)


 

まとめ

ユーロ/円(EUR/JPY)は現在、調整局面から下方向への転換シグナルが強まっている状況です。短期的には三角持ち合いの下限(上昇トレンドライン)での反発を試す展開もあり得ますが、移動平均線の下向き推移と、直近の弱いローソク足パターンを踏まえると、「戻り売りスタンス」が有効です。

ブレイクダウンが発生した場合は、160円台前半までの下落も視野に入れておく必要があります。短期トレーダーは161.600~162.000のサポートゾーンに注目し、慎重にトレンドフォローする戦略が推奨されます。

 

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