FX主要通貨ペア｜週末の振り返りと展望2024/01/02～05

2024年が始まると共に、外国為替市場は活発な動きを見せ、主要通貨ペアの動向が注目を集めました。それぞれの通貨ペアは各国の経済データや政策、政治的な動きによって大きく左右されました。この記事では、2024年初週におけるこれらの通貨ペアの動きを詳しく分析し、それぞれのペアに影響を与えた主要な要因を探ります。投資家にとって、これらの通貨ペアの動向は、適切な取引戦略を立てる上で重要な手がかりとなります。

USD/JPY（米ドル/円）の分析

日足

年初からの動向を見ると、米ドルは対円で強気の姿勢を保っていましたが、2023年11月にその勢いにブレーキがかかった様子が観察されます。チャート上のFibonacci retracement（フィボナッチリトレースメント）のレベルは、トレーダーたちが価格のサポートとレジスタンスを判断する上で重要な目安となっており、特に50.0%のレベル近辺での価格反転が注目されました。また、移動平均線が示すトレンドの変動は、短期的な価格の変動よりも長期的な市場の流れに重きを置くトレーダーにとって重要な指標となっているため、ここからさらに上昇を続けるか50.0%ラインで反落をするかに注目が集まっています。

4時間足

4時間足のチャートでは、より頻繁に価格が移動平均を交差し、パーフェクトオーダーとなっていることから、トレーダーたちは短期的なトレンドの転換を捉えていると考えられます。4時間足でのトレンド転換ラインを上抜けしたことにより、Fibonacci retracement（フィボナッチリトレースメント）の50%ラインが特に意識されています。全体としては下降圧力が継続していることが窺える中でこのラインでどのような動きになるかに注目したいところです。

来週の狙いと戦略

トレンドフォロー戦略を採用し、日足チャートのトレンドに従った取引を行うことが基本です。また、4時間足チャートが示す短期的な上昇トレンド内での取引も有効で、このトレンドが明確に崩れるまではロングを狙うことができます。市場がフィボナッチの重要なレベルや既存のサポート/レジスタンスレベルを突破する場合は、そのブレイクアウトの方向に沿った取引を考慮することも一つの方法です。

EUR/USD（ユーロ/米ドル）の分析

日足

価格が中期移動平均でサポートされておりここから反転できるかに注目が集まっています。週足レベルで確認すると上昇トレンドラインと下降トレンドラインの間に位置しており、三角保ち合いの状態となっています。ここで気になるのが前回も上昇トレンドラインを割ってくると下降する形となっていることから、今回もサポートラインとなっている上昇トレンドラインをブレイクしてしまうと下降すると予想されます。方向性が乏しく現状は様子見が良いかと考えられます。

4時間足

価格が短期・中期・長期移動平均を下回っていることで重要なポイントに差し掛かっている。4時間足のトレンド転換ライン付近での攻防となっていることから、投資家たちはこのラインに注目しており反発上昇、またはサポートラインを下抜けすることによって方向が決まってくると考えられます。方向性が乏しくどちらに動き出すかはトレンド転換ラインでの値動きが決まってからが安定すると考えています。

来週の狙いと戦略

具体的な戦略としては、4時間足のトレンド転換ラインでの反発で買いエントリー、サポートライン割れで売りエントリーを考慮します。エントリーポイントは反発確認後またはトレンドライン突破の翌日のロウソク足が確定後を狙います。利益確定は前回の高値や安値、ストップロスは-30pipsに設定します。これらの戦略は、市場の変動やリアルタイムデータを常に監視しながら、適切なリスク管理のもとで実行されるべきです。

EUR/JPY（ユーロ/円）の分析

日足

日足チャートを見ると、レンジ内での推移となっており、上昇トレンド後の一服と考えられます。しかし、レンジの上限がトレンド転換ラインとなっていることからラインを突破できれば上昇、ラインで反発されれば短期的に下降トレンドに入ると予想されます。価格は中期移動平均の下に一時的に落ち込みはしたものの、再びこの移動平均の上に戻る動きを見せているが、この上昇が続くかに注目をしています。トレンド転換ラインがサポートラインとして機能する場合、短期的な下落トレンドが終わり、再び上昇トレンドに戻る可能性があることを示唆しています。

4時間足

4時間足ではより明確にレンジを形成していることが見受けられ、長期移動平均も横ばいの動きとなっていることからも分かるように、レンジラインをブレイクするまでは様子見を推奨。4時間足でのトレードを検討するのであれば、RSIやストキャスティクスなど他のインジケーターを併用し、レンジライントップ付近での70以上で反転するようであればショートまたはレンジラインボトム付近での30以下で反発するようであればロングを狙うのも戦略として考えられます。

来週の狙いと戦略

レンジ相場が継続する可能性が高く、レンジのブレイクアウトをトレードの主要なトリガーとして利用します。日足チャートでトレンド転換ラインを突破するか、またはそこで反発するかを確認し、4時間足チャートでオシレーターインジケーターを使ってエントリーポイントを見つけます。どちらの時間足でも、移動平均線が重要なサポートやレジスタンスとして機能するかどうかを注視します。

GBP/USD（ポンド/米ドル）の分析

日足

日足チャートに示されているトレンドラインでサポートされながら上昇しているが、下降トレンドのレジスタンスラインもあり、現在は大きな三角保ち合いの中での推移となっています。価格は中期と長期の移動平均の上に位置しており、これは強い上昇トレンドの表れでもあります。。しかし、フィボナッチリトレースメントレベルは、特に61.8％のレベルが重要な抵抗として機能している可能性があります。価格がこのレベルを突破できれば、さらなる上昇が期待できるでしょう。逆に、このレベルでの反発は、一時的な下降またはレンジ内の動きへの転換を示唆しています。

4時間足

4時間足チャートでは、価格がはっきりとしたレンジ内で動いています。このレンジの上限と下限は、トレーダーにとって重要な取引の目安となります。現在の価格はレンジの上限での値動きをみせており、突破または反発のどちらかをトレードのトリガーとして考えることができます。移動平均はこの時間足ではあまり明確な方向性を示していませんが、価格が短期・中期・長期移動平均の上にあることから、全体的な上昇傾向は維持されていると言えるでしょう。

来週の狙いと戦略

現在、上昇トレンドを維持しつつも、重要なレジスタンスレベルに近づいています。来週の戦略では、このレジスタンスレベルの突破を見越して買いポジションを検討するか、もしくは反発してレンジの下限に向かう可能性を考慮して売りポジションを検討することになるでしょう。4時間足チャートにおける価格のレンジ動向を注意深く監視し、レンジの上限または下限での明確なブレイクまたは反発をトレードのエントリーポイントとして利用します。リスク管理としては、ブレイクまたは反発が偽のものでないことを確認し、ストップロスと利益確定のレベルを適切に設定することが重要です。

GBP/JPY（ポンド円）の分析

日足

日足チャートによると、上昇傾向にありますが、最近の動きではレンジ内での動きが見られます。価格は短期・中期・長期移動平均の上に位置しており、長期的には上昇トレンドが継続していることを示唆しています。ただし、価格がレンジの上限に近づいており、これが重要な抵抗となる可能性があります。このレベルを突破することができれば、新たな上昇トレンドが始まる可能性があります。逆に、このレベルで価格が反転する場合、一時的な下落または横ばいの動きが予想されます。

4時間足

4時間足チャートでは、価格が明確にレンジ内での動きを続けています。価格は現在、レンジの上限近くで取引されており、これが抵抗として働いていることを示しています。移動平均線は価格の下にあり、上昇トレンドを支持していますが、価格がこれらの移動平均線を下回ると、短期的な下落トレンドの警告となる可能性があります。

来週の狙いと戦略

長期的な上昇トレンドを維持しつつ、短期的にはレンジ内での動きとなっています。トレーダーは、日足チャートで示されるコンソリデーションボックスの上限を突破する動きを検証するため、4時間足チャートを監視するべきです。上限突破が確認できれば、買いポジションを考慮し、逆に下降反転するサインが見られれば、短期的な売りポジションを検討することができます。

まとめ

全体的に見ると、各通貨ペアはそれぞれ固有の動きを見せており、いくつかの通貨ペアでは上昇トレンドが継続している一方で、一部は重要なレジスタンスやサポートレベルに近づいています。これらのレベルでの価格行動は、今後のトレンドの方向性を示唆する重要な手がかりとなります。

各通貨ペアについて、上昇トレンドの継続を示す強いサインが見られるケースと、レンジ内での動きやポテンシャルなブレイクアウトを示唆する証拠が見られるケースが交錯しています。この分析を基に、トレーダーは来週に向けた戦略を練るべきであり、リスク管理を最優先にしながら、チャート上の重要なレベルをブレイクまたはリバウンドする価格行動に注目する必要があります。総じて、市場は変動しやすいため、柔軟な戦略とともに、常に最新の市場情報に基づいて行動することが不可欠です。

各通貨ペアに対するテクニカル分析に基づいて、トレーダーは以下のポイントに留意すべきです。