通貨ペアの注目点
米経済指標
- 1月のISM非製造業景況感指数は、市場予想を上回る結果となれば、米経済の強さを示し、ドル買い/円売りが期待されます。
- 1月の米小売売上高も、市場予想を上回る結果となれば、個人消費の回復を示し、ドル買い/円売りにつながる可能性があります。
日銀金融政策決定会合
- 17日・18日に開催されます。市場では政策変更は予想されていませんが、黒田総裁の会見内容によっては市場に影響を与える可能性があります。
- 黒田総裁が緩和継続を強調する一方で、物価上昇への懸念も示すと予想されています。
その他
- 中国の経済指標もドル円に影響を与える可能性があります。
- 世界的なリスク回避 sentiment が強まれば、安全資産である円が買われ、ドル円が下落する可能性があります。
日足分析
トレンド分析
チャート上でドル円は、上向きのトレンドラインを形成しており、長期的には強気の傾向が見受けられます。特に、高値と安値が徐々に上昇していることから、上昇トレンドが継続していることが確認できます。ただし、現在価格は三角持ち合いの形成が見られ、これは方向性が不確かな状況を示している可能性があります。
移動平均線分析
短期移動平均線(5EMA)は148.819、中期移動平均線(25EMA)は147.437、長期移動平均線(75EMA)は146.713となっています。終値がこれらすべての移動平均線上に位置しているため、中短期的な強気の姿勢を示しています。短期移動平均線が中期、長期移動平均線よりも上にあることから、上昇の勢いが続いていることが伺えます。
総合分析
トレンドと移動平均線分析を踏まえると、市場は強気の姿勢を保っていますが、三角持ち合いの形成が示すように、短期的な価格変動の不確実性も考慮する必要があります。この持ち合いが上方向にブレイクすると、さらなる上昇が予想されますが、下方向にブレイクすると、短期的な調整が入る可能性があります。
価格目途
現在のトレンドと移動平均線を考慮すると、上方向のブレイクアウトが発生した場合の価格目途は、最近の高値である149.573を超える可能性があります。サポートレベルとしては、短期移動平均線の148.819が最初のレベルであり、続いて中期移動平均線の147.437、そして長期移動平均線の146.713が強いサポートゾーンとなるでしょう。
まとめ
現在の分析に基づくと、ドル円市場は強気の傾向を維持していますが、短期的な価格の変動リスクも存在します。投資戦略としては、上方のブレイクアウトを確認後の追加的なロングポジションや、反対に下方ブレイクの際のショートポジションを検討することが考えられます。しかし、全体的な市場の流れが強気であるため、ロングポジションを中心に考えるのが適切でしょう。また、移動平均線のサポートレベルに注意を払いながら、潜在的なサポートとレジスタンスレベルを利用してリスク管理を行うことが重要です。
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